ホームレスの女性に会えた!

結局、今日急用が入ったフリをして会社を早退する企みは、課長が急に打ち合わせで席を外して叶わず、いつもと同じ時間に退社をしたのでした。

結構荷物が重くって、今日会えなかったら、毎日これを持って歩かなければならないかなとか考えていたところ、待ち始めて5分くらいしたところで女性が現れたのです。

あらら、でも私のことが視野に入っていないのか、目の前を通り過ぎていっちゃった。自分ではもう顔は覚えてもらっていると思っていたけれど、そうでもなかったのかな?(笑)

慌てて追いかけて「こんばんは!時計がなかったから、本当に会えるとは思っていませんでした。よかった!ちょっとこちらへ来てください」と言って、デパートの入り口の隅っこのほうへ2人で行き、「荷物を軽くするためにも、上に着るものを着てしまいましょうね」と言って、ジャケットを着てもらいました。

「それと、隣の人が靴を下さって。その靴を脱いで履き替えましょう。どこか捨てられる場所で捨てましょう」と言って、靴を履き替えてもらいました。

そのあと、「時計があれば、ここに何時にといえばまた会えるでしょう?だから時計を持ってきました」と言って、時計を見せました。

髪の毛を切るすきバサミや爪切りがうれしかったようで、「あぁ…」と声を出していました。(タートルのセーターもうれしかったようです)

ひとしきり、持ってきた物の説明が終わったところで、「今、一番に必要なものはなんですか」と訊きました。次にそれを用意しようと思ったので。

そうしたら彼女は「…小銭があると…」とおっしゃいました。

私は、「わかりました。今日は千円でいいですか?」と言うと、その女性はコクリとうなずきました。私はお金が必要と言われて、心の中で「そーだよねーーー」と思いました。

とにかく、今この瞬間に食べるものが必要なのだ。それも、私がこれを食べて下さいと決めたものではなく、お金だったらその女性が自分で選ぶという選択肢が出来る。

経験からわかっていましたが、やはりお金が一番なのですよね。私が逆の立場だったとしても、お金が一番いいですと言うだろうと思う。

「月曜から金曜までは新宿に来ていますので、毎週月曜日この場所に夕方の5時45分頃、6時15分前に来てください」と約束をしてしまいました。

それでも週7日間あるうちのたった1日だ。あとの6日間はその方に対して何も出来ないことになる。


次回会う時に渡そうと思っているのは、寝る時用の毛布。寝袋も買ってあげようかと思いましたが、寝袋ではなくつなぎのスキーウェアがいいんじゃないかと思って、ヤフオクとかで探してみます。

さっきアマゾンで色々注文をしたものがあります。それは私が考えた自炊が出来るセットで、最初は家にあるカセットコンロを差し上げようかなと思ったのですが、あまり本格的に煮炊きをするとマズイかもと思い、考えたのが陶器のアロマポットの上に特大の(といっても直径9cmなのですが)プリンのカップをのせて、下からロウソクの火をあてたらお米が炊けるかもと考えました。これで、アルミのプリンのカップの中に、アイスクリームのようにお米が炊きあがるというわけです。災害の時に、ツナ缶の油で火を作って、灯りにしたり、お米を炊いたりというアイデアを思い出しました。

もう一つ、アルミ製の計量カップも購入しました。これは水平に取っ手が付いていて、お湯を沸かすのにいいのではないかと思いました。200mlくらいの量だったら、ミニラーメンとかも食べられるし、温かいお茶とかも飲めますからね。

注文したものが家に届いたら、その方に渡す前に二男と一緒に実験をしてみますね。

今日5分と待たずにその方に会えたのは、奇跡的でした。きっと誰かが、私達2人が会えるようにと祈っていてくれたのかもしれない、そんな気持ちになりました。

アロマポットの上のお皿は使わずに外して、かわりにアルミのカップを置きます。下にキャンドルに火をつけて入れれば少量ですがごはんが炊けます。(たぶん)そうめんも三等分くらいにすれば茹でられるかも。卵も、ポーチドエッグ作れるかも。早茹でのマカロニとかも。



直径最大8.6cmのプリン型



この計量カップでお湯をわかす(満タンで200ml)



30個入りで513円。アマゾンのレビューによると、1個4時間くらい点灯するらしいです。

全てアマゾンで購入しました。合計2,219円でした。(たぶん、探せばもっと安いのあると思います)

当初は、二男が紙粘土で土台を作ると言っていたのですが、壊れてはいけないのでアロマポットにしました。