妻の意味

羽仁五郎氏の配偶者だった羽仁説子さんの書かれた本「妻のこころ / 岩波新書」をパラパラとですが読んでいます。

まえがきに

「字引で妻という字を引くと『配偶者としての女性。料理でさしみなどのそばに添える海藻』などとあります。

妻というのは身分的な主体性を否定された封建的な存在、明治憲法では『準禁治産者』、字引では『それ自身は価値の乏しいもののたとえ』となる・・・」

と書かれていました。

妻の意味が、お刺身のつまと同義だったとは!!

元ダンナと結婚する前、元ダンナが私の前に離婚をした相手に「"奥さん"と呼ぶな」と言われていて、何故いけないのだ、と私に話した時がありました。

彼女も仕事をしていて、収入の面では元ダンナよりはるかに多く得ていたので、「ワタシは全然"奥"になんかいませんよ」ということだったのだろうか。

じゃあ、何と呼べばいいのだと訊いたところ"つれあい"だと言ったそうです。

元ダンナの元配偶者と話す機会があったら、教えてあげよう。

「奥さんでも妻でもなくて正解でしたよ!」って。

私も、自分の配偶者のことを「奥さん」と呼ぶ男性が嫌いで、男性が「僕の妻が・・・」と呼ぶことに好感をいだいていたのですが、妻の意味を知ってしまった今、複雑な思いです・・・

「奥さん」じゃなくてきちんと「妻」と呼ぼうと心がけている男性陣、その「妻」は「さしみのつま」と同じですってよ・・・

もう、なんて呼べばいいの?

「ワイフ」でいこうか?




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