日本と韓国だけの問題ではない

従軍慰安婦の「平和の少女像」をめぐって、また論争になっていますね。

これ、国内のどの報道を見ても触れられていませんが、わが国の防衛大臣が靖国神社を参拝したことがきっかけでしょう?

一つ一つ丁寧に積み上げていっているはずのものを、また振り出しに戻したのはどちらですか?という話ですよ。

この点はしっかりと押さえておかねばなりません。

この点を除いて話をしているので、話がおかしくなるのです。

今日、「<平和の少女像>はなぜ座り続けるのか」という本を買いました。

岩波ブックレットのように、短くて読みやすい本です。

この本の最後のほうで、著者が「本当に<少女像>をめぐる話は、韓国の『運動』の話なのだろうか。『韓国のナショナリズムの問題』の話なのだろうか?」・・・と書いていますが、私はさらに突き詰めて考えてみたところ、これは全世界の問題なのではないかと思います。

ここでごまかしがあったりしたら、他の国でもまた悲劇が起こってしまうと思うんです。

おそらく、日本人よりも外国人のほうがこの問題についてよく見ていると思います。

よく、ネットのコメントとかで「もううんざり・・・」なんていう言葉を見かけますが、そういうあなた方にそんなうんざりするような出来事起こりましたか?この問題に関して。

ナチスのホロコーストで迫害された人々に「まだ言ってるの?もううんざり・・・」なんて言うのと同じですよ。

当事者にならなければわからないという事が多すぎる。

私には彼らが望んでいることがわかります。

彼らは、未来に対しての責任まで背負っているのだ。




<平和の少女像>はなぜ座り続けるのか  /  世織書房




少女像の横には、空席の椅子があるのだそう。

「未来の世代に対して問題を解決しなければならないという私たちの宿題を、空席であらわしてもいるのです」とのこと。