無題

今朝、仕事に向かう途中、新宿駅西口の通路の柱のそばに、花束と飲み物が置かれていました。

ホームレスの方が亡くなったのだと思いました。

こんな寒い時期に、あんな場所にいたら誰だって亡くなってもおかしくはない。

誰だって死ぬ時は一人・・・なんて言わないで。

自分が道端の上で死ぬとは誰だって思わないはずだ。

冷たいコンクリートの上で、何を考えていたのだろう。

考えることといったら、遠い昔、自分に「Home」と呼べるものがあった頃のこと・・・

まぶたを閉じれば、いつだってその景色は見える。

懐かしい人たちの思い出・・・

子どもを育てているから私にはわかる。

子どもが自由に動けるようになるまで、誰かがそばで見守っていなければ、決して一人では生きられない。

生まれてくる時も一人、死ぬ時も一人、なんて言うけれど、生まれてきてから当分の間は一人でなんか生きられないのだ。

その方にも、大事に育ててくれた方がいらっしゃった。

その方の親御さんだって、まさか自分の子が道端で人知れず亡くなるなどとは思っていなかっただろう。

死ぬのはどんな金持ちでもホームレスでもその点においては平等だ。

だけれども、せめて人間らしく死なせてくれないか。

今、私の横に息子たちが眠っている。

もしこの子達がそんな境遇になったら、きっと息子のまぶたの裏には私と過ごした楽しい景色が浮かび、私の声が聴こえてくるのだろう。

Close to Home  /  Lyle Mays

https://www.youtube.com/watch?v=-oqUUSrhcBY