big boss groove
現政権がナチスの手法を真似ようとしているとの指摘はよく見かけるのですが、私はイギリスのサッチャー時代のやり方も参考にしているのではないかと思っています。
例えば、尖閣諸島問題はフォークランド紛争を参考にしているとか。
もう一つ、気になっているのは、竹中平蔵氏が「正社員を解雇する」と発言をしていた時があったのを憶えていますでしょうか。
私は、このままいくと、それも現実問題としてありかなと思っています。
私が大学を出て書店に就職をした際に、90年代初頭でしたがその時に現在経営コンサルタントをしている姉から聞いた話は、「日本の終身雇用制度は崩壊する」ということでした。それは、派遣労働者の導入とともに引き合いに出されていました。
しかし、日本が実際に行なったのは、派遣のシステムだけを導入し、正社員を守るということは温存してきたわけです。
HRの分野でよく言われるのが2・6・2の法則(?)で、人材が3つに分かれるということ。「人財」「人材または人在」そして「人罪」です。
会社にとって、本当に有用な人材は最初の2割程度で、それ以外は普通にいるだけ、または人によっては罪と呼べる人もいるということです。
その2割以外の8割の人達まで厚く守っているのが、現在の終身雇用制度です。
サッチャー政権が始まった80代初頭にサッチャーが行なった労働政策は、労働組合の弱体化(合法ストライキの限定や解雇規制の緩和など)でした。
The Style Councilの「big boss groove」は、労働者の解雇について歌われた曲です。
曲中の「holy Tory government」とは、トーリー党というかつてのイギリスの保守政党で、イギリスの保守党を指す言葉として慣例的に用いられる言葉だそうです。
↓ big boss groove / The Style Council
https://www.youtube.com/watch?v=mfOv9rXBIas
今、日本の企業でも年棒制で契約をしている人がいますが、年棒制をもっと増やせば、「ベア」はなくなるかもしれませんね。
連合の会長は、「私達が訴えているのは、年単位ではなく、月例賃金の引き上げです」と言っていましたが、そんなことを言う余地もなくなります。
竹中氏の発言を実現化させないためにも、民主党としてどのような態度を見せていけばいいのかということを提言するために、私はここに書いたことを民主党のHPのご意見の欄からお知らせをしようと思っています。(Weller先生の話は省きますよ(笑))
困難な「同一労働同一賃金」を実現させるより、正規と非正規の二極化をゆるめる方法としては、あまり有用でない正社員をどうにかするというほうがどちらかといえば現実的に可能かもしれませんね。
意外だったのは、日本はOECDから正社員が厚く守られすぎていると言われているということです(by ウィキペディア)
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