聖地Cs
経済産業省前の反原発のテントが、2016年8月21日の今日、撤去されました。
浪江町から、「希望の牧場」の吉沢さんが駆けつけたそう。
今日知ったのですが、吉沢さんは「聖地Cs」という本のモデルとなった人だったのですね。
私もおととしその本が発売になった時に本は読んでいて、実在の人物をモデルにした小説だとは知っていましたが、まさかあの「原発一揆」の牛のオブジェが吉沢さんのところの(?)牛だったとは知りませんでした。
赤旗の本の紹介欄で見て、書評の最後に「・・・ほか、「猫の香箱を死守する党」収録。」という行りを見て、タイトル買いしたのでした。
(香箱というのは、猫が前足を組んで座っている様子のこと。とてもくつろいだ様子で、大抵はまぶたを閉じてのどをグルグルいわせている)
ツイッターで見かける「肉球新党」や「猫の生活が第一」は、この本を読んでいる人達のグループなのだろうか。
本のほうは、実在の人物をモデルにはしていますが、小説なので、ノンフィクションではありません。でも、小説として読んでも面白かったです。
今日は、四谷でデモ行進があったので、長男と一緒に参加してきました。
自衛隊を派兵してはいけないというデモでした。
行ってみたら、右っぽい人達が数名おり、ちょっと不安にもなりました。
でも、主催者の最初の説明で「今日のデモでは、日の丸を掲げるのはご遠慮ください」という指示を最後まで守って下さり、人は同じ思いを持つと協力が出来るという美しい出来事もありました。
私がそのいわゆる「右」の人達をチラチラ見ていたせいもあるのですが、あちらもこちらのほうをチラチラと見ていて、たぶん私の表情が冷やかしではなく歓待しているという思いが伝わっていたのかもしれません。
私は思いました。
右だろうが左だろうが、思いは一緒なのではないかと。
やはり国の事を心配し、いわゆる「心からの会話」をしたいと思っているのではないかと。
終了後、自動販売機で飲み物を買った時に、その「右」のグループの中の女の子が前にいたので、「今日はおつかれさまでした」と言おうと思ったのですが、遠慮してしまいました。
今度会った時には、臆面なく会話をしようと思います。
聖地Cs / 木村友祐 (新潮社)
0コメント