チャペックの人形劇を見に行った

新宿に人形劇場があり、「長い長いお医者さんの話」に収録されている「ゆうびん屋さんのお話」が今月上映中なので、今月お誕生日の二男の親友へのプレゼントとして、二男と二男の友達を連れて劇場に行きました。

長男は観劇はせず、私と一緒に待合室にいました。

昨年学校で制作した二男の「学校にいる小人」の時に、「たいがくん(二男の友人)はどういう小人を作ったの?」と二男に訊いたら「たいがはオレの友達だから、小人どうしも友達だから、たいがも図書室の小人を作ったんだー」と言っており、郵便局にいる小人のお話であるこの「ゆうびん屋さんのお話」を2人にぜひ見せたいと思いました。

(ちなみに、たいがくんの作った小人は、本に手足がついている ‟ぬりかべ” のような、本の小人だったよう。)

「ゆうびん屋さんのお話」はこんなお話です。


ゆうびん屋さんのコルババさんは、仕事中に眠ってしまい、みんなは家に帰ってしまい、夜中になって目を覚まします。すると、小人たちが手紙でトランプをして遊んでいるところを見ました。コルババさんは黙ってその様子を見ていたのですが、興味津々でたまりかねて小人たちに話かけます。

すると、小人たちはそのトランプのカードの説明をしてくれます。中に書いてある中身しだいで等級が決まっているのだとのこと。一番弱いのは「いいかげんな、口さきだけの、いわばうそばかり書いてある手紙」だそう。その次に弱い札が「よくあるやつですが、仕方がないから書いたという手紙、つまり、お義理の手紙という、あれなのです。」その次が「ただていねいで、礼儀正しいという、ただそれだけの手紙」その次は「人を喜ばせたい心から書いた手紙」その次は「仲のいい親友どうしの手紙」・・・その上のキングは「愛の手紙ーーー」「それは人がまごころをこめて書いた手紙。たとえばですね、コルババさん。母親がこどもにあてた手紙とか、人が自分自身より大事に思っている人にあてた手紙、まあそういった手紙ですね」

コルババさんは「でも、諸君はどうやってその手紙の中身までわかるんです?」とたずねました。小人たちは、まごころがこもっていればいるほど、手紙があたたかいので、さわればわかるのだそうです。

そして、中に書いてあることは、おでこに手紙をあてれば何が書いてあるのかが読み取れるのだそうです。

ある時、コルババさんは宛先が書かれていない、一番等級の高いキングの手紙を見つけました。コルババさんは、小人たちに中身を読んでもらい、それがある男性が自分の大切に思う人へあてた求婚の手紙だとわかり、その女性を探す旅に出ます。

・・・というお話です。


素敵な話ですよね。自分の制作した小人と親友の小人が、自分達が友達だから小人同士も友達なんだとかわいいことを言っている小学生のうちにこのお話を知ってもらいたいと思い、人形劇に連れていきました。


その劇場には小さなショップがあり、全然おしゃれな感じではないのですが(ゴメンナサイ)、個人的にはすごく興味の引かれるショップで、今日は伊豆大島で採れた石の上にペインティングをしている石を購入しました。

石が好きなんです・・・これは仕方がありません。日本庭園の特徴としては、樹木より何より ‟ 石 ” なんです。日本の造園というものは。

石の素晴らしいところって、同じ石がないところなんですよね。模様(正しくはそれは地層なのですが)とかを眺めていると、これがどうやって重なっていったのかと考えて、すごくロマンを感じますね。

「枯山水」は、石だけで庭を樹木があるように見立てた芸術です。

「伊豆大島の川で採れた石なのか、それとも海で採れた石なのかも欲を言えば知りたいところですが、きっと海かもしれませんね」とショップの方にお話をしました。



5種類あって、ほかはお魚でしたがやはり伊豆大島らしく椿の絵にしました。



うしろには「伊豆おおしま」と書かれていました。形も気に入っています♪