いい買い物をした(古書)
新宿駅の西口ロータリーの先の催事場の催し物で、月曜日から古本市が開催されており、ちらっと寄ってみました。
ここ数日、児童文学者のケストナーのことを考えていて、いつか読まなければなーと思っていた「ファービアン」が900円であったので、パラパラとページをめくったところ、巻頭に「〇〇様へ 亡き夫に代わり 小松秀子」と書かれているのを発見。
そして、ページには「トルツメ」(=校正の用語で、不要な文字を取って、文字を詰めることの意)等の書き込みがありました。
その本は、翻訳者の小松太郎さんの奥様が、編集者に送って、その編集者の方が古本に出したのだと推測されます。
「これは、私に買えと言っているに違いない」と思いました。
マニア向けの古書です。
うれしい・・・だって、小松太郎さんといえば、ケストナーはもちろんのこと、中公文庫ver.のカレル・チャペック「園芸家12カ月」の翻訳者でもありますからね。
以前、MJが「最近は仏像よりも住職のほうに興味がある」と言っていた境地に私も近づいてきていて、翻訳者のほうに今、興味があるのです。
少しづつ勉強をしていって、ご紹介していきますね。
とりあえずwikiの情報ですが
【小松太郎氏 wiki 】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9D%BE%E5%A4%AA%E9%83%8E
( ↑ ケストナーの「人生処方詩集」 / 岩波文庫 が抜けているゾ)
【中野好夫氏】
チャペックの「長い長いお医者さん」の翻訳者。
すごく社会派な翻訳家です。
1958年(昭和33年)から1976年(昭和51年)まで憲法問題研究会に参加。護憲、反安保、反核、沖縄返還、都政刷新を主張。沖縄問題への取り組みとして沖縄資料センターを設立(wikiの文中より)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%87%8E%E5%A5%BD%E5%A4%AB
中野先生・・・私、「宿無しルンペンくんの話」を初めに読んだ時、肩を震わせて泣いてしまったんです。きっと、正しい読み方でしたよね?
0コメント