「読んでいない本について…」

「読んでいない本について堂々と語る方法」という本が、新刊で紹介されていました。

(正確には、2008年に出た本が、今年2016年に文庫として出たという新刊になります)

面白そうなタイトルですよね。私自身、「これはこういう本なのでは…?」「こういう本に違いない」と思う場面も多く、読んでいない本について熱く語りたいんですよね(笑)

毎回ブログで途中まで書いたあと「やっぱり実際に読んでいないからなぁ」ということで、アップするのをやめることがしょっちゅうです。

このことに関しては常々、「読んでいなければ語ってはいけないものだろうか。それにしても、読んでいない本に関してそもそも私は何故こんなに熱く語ることが出来るのか?」という疑問を持っていました。

フランス人の書いた本ですが、原題は「読んでいない本を語るにはどうしたらいいのか?」とのことだそうですが、「読んでいない本について堂々と語る方法」というタイトルはとても個人的に気に入りました。「やっぱ、それでもいいんだよね!」と溜飲が下がる思いというのもありましたし、きっと内容を表わしているタイトルなのでしょう。


いわゆるコツをつかむ方法というわけではなく、哲学的な観点から読書について考えてみた本のようです。

目次は以下の通りです。


Ⅰ.未読の諸段階(「読んでいない」にも色々あって…)

1.ぜんぜん読んだことのない本

2.ざっと読んだ(流し読みをした)ことがある本

3.人から聞いたことがある本

4.読んだことはあるが忘れてしまった本

II どんな状況でコメントするのか

1.大勢の人の前で

2.教師の面前で

3.作家を前にして

4.愛する人の前で

III 心がまえ

1.気後れしない

2.自分の考えを押しつける

3.本をでっち上げる

 4.自分自身について語る

あとがき


・・・この目次の流れからすると、本を語るということは、自分自身について語るということ、という風にも読み取ることが出来ます。

本について語るということは、自分自身の表現という創作的な活動なのだ、ということが書かれている本だと思います(まだ読んでいないけどね!)

とにかく、読まなければ・・・という本が多すぎて・・・そもそも何故「読まなければ」なのか?そんな必要あるのか?と問われたら「ある」と言わざるを得ない。

理由は「自分にとって必要だと思うから」だ。(笑)

↓ 北海道大学生協のお店の男の子が書いた書評も読んであげてください。

http://www.univcoop.or.jp/fresh/book/recommend/recommend2016-12a.html