かわいそうなぞう

戦時中、空襲が起きて動物園の動物が外に出てしまっては大変ということで、殺処分をしていたらしいのです。

この絵本「かわいそうなぞう」は、実際に上野動物園に石碑も建てられている実話を元にしたお話です。

空襲で動物園が攻撃された場合や、またはエサ代もかさむということで、3頭のぞうを最初は毒殺しようとするのです。しかし、毒の入ったジャガイモは見破られ、ぞう達は食べてくれません。

次に、薬を打って死なせようとするのですが、針が皮膚に突き刺さりません。

最後に、動物園の人達は、餓死をさせるという選択肢を選びます。

かわいそうなぞう達は、飼育員の人が通ると、エサをもらおうとして一生懸命に芸をしたりするのです。

途中、耐え切れずに飼育員さんはエサをあげてしまったりするのですが、最終的に3頭とも飢え死にをします。

遠い異国に連れられて、檻の中に入れられているだけでもかわいそうなのに・・・

戦争が起こったら、犠牲になるのは人間だけではないということ。

たまたま今日、かつてあったという " 宝塚ファミリーランド " のことを調べていて、wikiによると、やはりファミリーランドでも当時殺処分が行なわれたとのことで、全国的に行なわれていたことと推測します。

本当にライオンやぞうを見たい人は、自分のほうが彼らがいる場所(アフリカなど)に行くべきだよね。






かわいそうなぞう  /  金の星社