里親制度

今の職場の隣の席の方が、里親になろうとしてます。

私と知り合った時には、もう不妊治療をあきらめて、里親として子供を引き受けるという考えになっていた頃でした。

いつも残業をしていて、このままのスタイルでは、とても子供を育てられる態勢ではないなと思っていたのですが、着々を準備を進めており、もう引き受ける子と先週面会をしたとのこと。

なんと、その子は発達障害を持っている子だったのです。

自分の子でもないのに、発達障害を持った子を育てようとして下さる方がいらっしゃるとは!

選り好みせず、ご縁だから断らずにその子にしましょうと夫婦で決めたそうです。

私の隣の席の彼女の場合、ダンナさんのほうがはっきりとした目的意識を持っており、彼女と結婚をしたのは、「家族が欲しかったから」とのことでした。

彼女は私より1つ年上なので、今48歳です。ダンナさんのほうは、ひとまわり以上年齢が下だと言っていたので、35歳とかそれ以下でしょう。よくダンナのほうの両親が結婚に反対しなかったものだと率直に思います。

家族が欲しかったということで、彼女が家族となった。そして、もう一人の家族として子供を作ろうとしたが、なかなか出来なかった。

そうした時に、自分がやりたいのは子育てであって、それは必ずしも自分の子である必要性はない、と考えたのでしょうね。

別に全ての人がそうあるべきとは思いませんが、子育てをしようとするならば、本当はそれ位までの心意気がないといけないのかもしれない、と子供のいる私でさえ思ったのです。

私は小さい頃から漠然と結婚をして子供も産んで・・・ということを当たり前のように考えてきたので、トントン拍子に進んだ感もあり、その方達の持つ意気込みは持ち合わせていなかったと言えます。

もしお互いに、そこまでの意気込みがあったとしたら、離婚にはならなかったのではないか、と自分達の未熟さに腹が立ちます。

これからの彼女にとって大変なのは、残業をどうやってクリアしていくかということです。

その方は、最終的な手段として仕事をやめるということまで視野に入れていたのですが、私はそれはむしろやってはいけないことです、と忠告をしました。

子育てに必要なのは、お金と時間ですよ、と。

(ここでの"時間”とは、子育てのための時間という意味もあるし、”その合間の自分の時間”という2つの時間があります。とにかく、今までと同じようにはいかないのです!)

一人でも多く、現状の日本において、仕事をしっかりとこなしながら子育てをしている女性を作りたいのです。