言葉は正確に

私の大好きな人が、音楽活動をしていて、その方にお便りを出したんです。

そのお便りの中で、その方の活動を「容認」してくださってきたご両親にもファンとしては感謝をしています、と書いたのですが、あとから考えたら「容認」ではなく「許容」だったなと気が付きました。

「容認」というのは、道義的にも法的にも一般的に認められないものを認めるという意味なので、その方はご両親に音楽活動を容認してもらったわけではありません。

だって、音楽活動をするということは、道義的にも法的にも認めがたいものではありませんからね。

受け容れて許す、という許容が正しい使い方だったと思います。

例えば、「容認」をどのように使用するかというと、「原発再稼働を容認する」などの時です。

脱原発を公約に挙げて当選をした知事が、知事になったとたん再稼働を認めるというシチュエーションは「知事が原発再稼働を容認」となります。

今、仕事場で広報課にいるので、言葉の使い方には敏感です。

先週も隣の席で正規職員の方々が話していた話が面白かったです。

「ここでは ” 主旨 " を用いるべきか、それとも " 趣旨 " とするべきか」といった話でした。

主旨のほうは、物事のプロット、あらすじのようなものなのですが、趣旨のほうは、物事のねらいという意味があり、意味が異なるのです。

例えば、「このイベントの主旨としては・・・」という場合、イベントのあらすじを意味しますが、「このイベントの趣旨としては・・・」の場合は、イベントのねらいを意味します。

同じく、先週に仕事で、パンフレットをどの部署で作ったかということで一つのバインダーにとじる作業があり、パンフレットに貼るテプラを書いて印字してくださいと頼まれたのですが、その際に私は「〇〇部製作」と書いたのですが、もしかしたら「制作」かも?とちらっと思ったのです。

印字する前に自分でもネットで調べたりしたのですが、印字したものをお渡しした後に、私が自分から「製作か制作か迷いました」とお伝えしたら、「私もちょっと考えた」とおっしゃっていました。

結果、" 製作 " でいいんじゃないかという話になったのですが、本当はどうなのでしょうか。

今、言葉が正しく用いられずに事実が歪曲されて報道されています。

仕事内容に関係なく、言葉の厳密さを追及していく習慣をつけたいですね。

↓ " 製作 " のwiki 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%BD%E4%BD%9C





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