廃仏毀釈①
仏像が明治時代の初頭に、神仏分離の政策により、排他的に追いやられた時がありました。
そのことを「廃仏希釈(はいぶつきしゃく)」と言います。
この廃仏毀釈は、私の記憶だと、学校で習った記憶がないんです。
調べた範囲では、日本史の高校の教科書で1社だけ(山川出版)が出している教科書に、1行だけ記載があるとか。
私の場合、20代中頃に仏像やお寺に興味を持った時期があり、言葉だけはその時には知ったのですが、あとで調べようと思ってそのままになっていました。
しかし、ここにきてまさかこの廃仏毀釈のことを本格的に調べる必要性が出てくるとは思いませんでした。
だって、この廃仏毀釈、とっても政治的なものだったからです。
このお寺や仏像を排除しようという動きは、天皇も絡んでおり、要するに仏教をなくして国家神道のみに統一しようとした試みだったのですね。
それをまた現在でも復活させようとしているのが現政権なのです。
図書館の検索で廃仏毀釈と入力したら、100位のタイトルが出てきたのですが、どうやら岩波新書の「神々の明治維新 ~神仏分離と廃仏毀釈 ~ 」が良さそうだと思い、今借りてきて読んでいます。あとで調べたところ、やはりこの分野ではマストな本だったようです。
現首相のワイフが提唱している麻の文化などについても言及している部分があり、読んでも正直よくわからなかったのですが、やはり明治維新をもう一度成功させたいのだなということは確認が出来たと思っています。
もう一つ収穫だったのは、明治維新の政策の中の一つに「乞食に施しをすることを禁ずる」というのがあったそうなのです。それは、自己責任とされていた、とこの本の中に書かれていました。
そんなことまで忠実に真似しているんですね・・・
正直、初心者にはこの本1冊で廃仏毀釈の全てがわかる!という本ではなかったので、今後も勉強を続けていく必要があります。
おそらく梅原猛先生の本も読まなければならないでしょう。
今話題になっている教育勅語と匹敵するくらいに、廃仏毀釈は戦前回帰を学習するうえで重要なポイントになると思います。
廃仏毀釈により、頭部を切り落とされた仏像(wikiより)
(MJが見たら泣いちゃうよ)
神々の明治維新 ~ 神仏分離と廃仏毀釈 ~ / 岩波新書
ほか、岩波新書からは
● 国家神道
● 世界史のなかの明治維新
● 靖国神社
● 明治維新の舞台裏
・・・などがあり。
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