法律の現在

「三権分立」と学校で習った記憶があると思います。

立法権(国会)・行政権(内閣)・司法権(裁判所)の三つのことです。

これらは互いに抑制しながら均衡を保ち、独立することで権力の腐敗を防ぐということになっています。

内閣の中には、法務大臣というものもありますので、この立場の人はこの三権分立を一番に意識しなければならない存在なのかもしれません。

だって、三権分立の中のうちの一つの司法権のほうの人が、三権分立の中のうちの一つの行政権(内閣)の中にいるわけですからね。

共謀罪に関する国会での答弁で、現在の法務大臣と法務副大臣の答弁が異なっていることが話題になっています。

「共謀罪」は一般人も対象になるか・ならないか?の問いに、法務大臣のほうは「ならない」と言い、副法務大臣のほうは「なる」と言っています。

共謀罪についてあまりご存知ない方に説明をしますと、「権力を持った人達が、自分達が気に入らないと思った人々のことを " 言いがかり " をつけて罪をなすりつける」ことです。

実際に逮捕までされることもあるでしょうし、そこまでいかなくても、取り調べを受けたりすることは社会的に困ることですから、そういう状況に追い込むことによって本人や周囲の人々に行動の抑制がかかることを狙っています。

↓ 参照  { 言いがかり }

http://thesaurus.weblio.jp/content/%E8%A8%80%E3%81%84%E3%81%8C%E3%81%8B%E3%82%8A

以上の説明でお分かりいただけましたでしょうか。

国民を支配する立場の人達が、国民に対して言いがかりをつけますよ、と言っているのです。あなたならどうしますか?「はい、わかりました」にはならないでしょう。

この法務大臣と法務副大臣の意見の相違により、脚光を浴びた副大臣のほうを少し調べましたらやはり。このお方、法学の博士だったのです。学術的な見地からの意見なのです。

かたや、法務大臣のほうは、首相と同じ趣味・趣向を持ったグループの一員ですから、偏った思想の感情論しかありません。

どちらを信頼しますか?

「自分は今も何も悪いことしていないし、今後もしないだろうから、自分には関係のない話だ」と思っているアナタ。「これは共謀罪になるかも?」と思って、冗談さえ言えない世の中になるんですよ?心配し過ぎですって?そんなことありませんよ。だって、歴史的に見ても、そんなに遠くない昔に日本でも別名で「治安維持法」という名前で行なわれていたことですからね。単なる私の妄想ではありませんよ。






朝日新聞2017年4月19日夕刊より

もうね、国会見ていない人でも、この表情を見たら、何かマズイことが起きているのでは?と思わせるに充分ではありませんか?



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