芸術について考える②

芸術というのは、幅の広いものです。

今回は、哲学者の鶴見俊輔さんが書いた本「限界芸術論」を紹介します。

鶴見氏は芸術をおおまかに3大別しています。

「純粋芸術」「大衆芸術」「限界芸術」です。

盆栽は鶴見さんの分類の中では「限界芸術」なんですよね。

一覧表になっていて、興味深いものがありますよ。


私自身は、何か物を創ったりしていないのですが、熱心に世の中に問いかけていきたいことがあるんです。

本当は、そんなに哲学的に考えなくても、いいと思えばそれでいいじゃん、というのが私には強くあるのです。

哲学的に考えつつも、哲学的にならないことを心がけるとは、なんとも哲学的だ!

・・・というのは、哲学というのは多様性を認めるものなのです。

私が世の中に問いかけたいのは、そんなに難しく考えなくていいんだよ、ということなのです。なので、私が紹介する書籍や音楽は、誰にでも分かりやすく噛み砕いて伝えることを心がけています。

創作活動の目的とは何だろうと考える。それは、やはり「理解してもらう」ということなのではないかと考えます。

難しく考えないということによって、一人でも多くの人が作品に興味を持ってもらえたら、私のもうひとつの仕事である「種をまくこと」が達成できていると思うのです。

限界芸術論  /  鶴見俊輔  (ちくま学芸文庫)