プリンスの遺志

プリンスが亡くなりましたね。

私も観た、2002年の武道館のコンサートが最後の来日だったようです。

いい曲が多かったけれど、今、心に残っているのは「Beautiful Experience」に入っていた「Dolphin」という曲です。

あまり積極的に語られることが少なかったと思いますが、私、ギタリストとしてのプリンスが好きなのです。

この「Dolphin」でも、泣きのギターを聞かせてくれているんですよね。

この曲の内容がとても深いんです。


How beautiful do the words have to be, before they conquer every heart.

(言葉がおのおのの心を征服する前に、いかに美しくあるべきですか)

Why does my brother have to go hungry ,When you told him there was food for all.

(あなた方が全ての者に食べるものがあるとおしえてくれた時、なぜ私の兄弟が飢えなければなりませんか)

This is the man that stands next to the man ,that stands to catch you when you fall.

(この人は、あなたが倒れそうな時に、あなたを支えるために立っている、すぐ隣の人です)

If I came back as a dolphin ,Would you listen to me then

(私がイルカとして戻ってくるならば、そうしたら私の話を聞いてくれますか?)

Would you let me be your friend,would you let me in.

(あなたの友人にさせてもらえますか?私を受け入れてくれますか?)


私の深読みかもしれませんが、これはなかなかすぐにはなくならない黒人へのヘイトの問題を歌っているのではないかと思っています。プリンスは黒人の人種が混ざっていると思うから、私が8月15日に生まれた事に使命感を持っているように、プリンスも自分に対して使命感のようなものを持っていたのではないかと思うんです。

ツイッターで「ヘイトスピーチは人の心を殺す」というのを見かけました。本当に、真面目な話なのです。

プリンスはイルカのように、言葉でなくハートで付き合えるはずだと思っていたのではないでしょうか。

言葉は美しくあるべきだということを歌っているのですからね。

これは私は、プリンスの遺言だと思っていますよ。

https://www.youtube.com/watch?v=LGCoezxpwJQ


4月にプリンスを思い出すために

sometimes it snows in April

https://www.youtube.com/watch?v=OaL4DCseY4Y