生態系について考える絵本
福音館書店のフリーのプロモーターでもあるので、今回は福音館書店の絵本を紹介します。
(ちなみに、福音館書店は1960年代に100万部売れた書籍28点のうち、21点が福音館書店の本だったという、すごい実績を持った出版社でもあります)
福音館書店の「ちきゅうがウンチだらけにならないわけ」は、平たく言うと生態系に関しての本です。
2014年の青少年全国感想文コンクールの夏の課題図書にもなりました。
人間に飼われているワンちゃんが、「ぼくはウンチをひとにひろってもらうけれど、カラスはウンチをひとにひろってもらわない。そういえば、ウサギもカエルもオタマジャクシもカタツムリも・・・なんでウンチをしたままなんだろう?ほかのいきもののウンチがきになってきた」・・・ということで、ワンちゃんがイヌとしょかんに行って調べてみました。
そうすると、ウンチに隠れて身を守っている卵もあれば、ウンチに木の実が混ざっていてそれが新たに植物となって生長したりとか、ウンチを食べて成長する昆虫がいたりとか、分解されて森林の植物の栄養になったりとか。地球にとってとても役立っているのだ、という事が書かれている絵本です。
一番最後に、ワンちゃんが「ぼくのウンチはごみばこにすてられる。ひとのウンチはみずにながされてしまう。だれかのやくにたっているのだろうか?」という疑問で終わります。
人間て、食べたいものを食べたいだけ食べて、自然を破壊したいだけ破壊して、ウンチさえ役に立っていない。
地球上の生き物の中で、人間だけが生態系を無視したことをやっているんですよね。
ちきゅうがウンチだらけにならないわけ / 松岡たつひで (福音館書店)
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