私のパソコン、木村草太先生ver.

木村草太先生の新刊「憲法という希望」が出たので、新宿駅の駅ビル内にある書店で一日遅れで先生の本を入手しました。

「憲法という希望」かみしめたくなる言葉だ。このタイトルだけで、税込み821円の価値を超えてしまっている。    ©木村草太だろう。

本の内容は、初級者向けにとても簡単に憲法を説明しています。

中には退屈に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。でも、先生はこれからもきっとこういうような「誰にでもわかりやすい簡単な本」を出し続けていくだろうと私は予測しています。それは、先生が難しい本を書くことが出来ない、というわけではなく、故意にそうするのだということです。

本の中でも先生はおっしゃっています。「専門家は難しい言葉を使わずに簡単にして説明をしなければならない」と。それこそが能力のある人だということです。

いくら難しい言葉を並べても、相手に理解してもらわなければ、目的が達成出来ないのです。目的とは、憲法をもっともっと理解してもらうことです。

先生が憲法を学ぼうと思ったのは、写楽ブックスの「日本国憲法」を中学生の時に読んで、憲法の自由度に胸を打たれたからだそうです。

その感動が今でも続いているのでしょう。あの本は、憲法が実用的であってほしいという思いに満ち溢れて作られています。摩耗にも耐えられるよう、ビニールコーティングしてあります。さらに700円位の値段設定ということで、高校生くらいの年齢でも購入がしやすい値段の設定になっています。

先生は、あの本を作った人々の心意気を今のご自分の仕事に引き継いでいるのです。

きっと、お墓に入る時にはあの本は先生と一緒にしてお棺の中に入れられることでしょう。

「憲法という希望」には、先生の話には必ず出てくる将棋の話もあり、「将棋の自由」には少し笑ってしまいましたが、先生は真面目におっしゃっています。

皆さんも、「○○をする自由」と、自分が享受している自分の好きなことの自由を当てはめてみてください。そして、それがなくなってしまった時のことも想像してみてください。

ちなみに、私が今なくなったら困る自由は「ツイッターを見る自由」です。

子どもの世話をしなければならないので、報道ステーションで先生のご活躍を見ることの出来る皆さんがうらやましいです。

私が今後、どうにもならない悩みを抱えた時には、木村草太先生に相談をして救ってもらおうと勝手に考えています。

(私のパソコン~は、私の机周り~の番外編としてカテゴリー入れします)

※追記:しかし、木村草太先生は岩波書店の芦部信喜(あしべよしのぶ)大先生の書かれた本を読んで(もちろん私は未読)、もっと突き詰めなければと考えたとのことです。木村草太先生には、岩波書店から「憲法(木村草太ver.)」を出すという野望がひそかにあるのかもしれません。

日本広しと言えども、先生をデスクトップの背景にしているのは私くらいのものだろう…

「木村草太という希望」です。