ノグチゲラの本

「ノグチゲラの親子」沖縄 やんばるの森にすむキツツキのおはなし  を読みました。

やんばるの森とは、沖縄北部にある森のことで「山原」と書いて「やんばる」と読みます。

今、この森が米軍の基地の建設により破壊されています。

ノグチゲラは大変夫婦仲がよく、保護のために付けた足環(あしわ)によってわかったことなのですが、同じ相手と年に一度繁殖行動をするとのこと。

(その時以外もずっと一緒にいるのか、それとも通常は離れていて、その時になると会うのかは本には書かれていませんでした)

ノグチゲラが子育てのために作る巣穴は、地上から4m以上離れた木の幹、それも巣穴に水が入らないように、木の幹の傾いたほうの側に巣穴を作るそうです。

沖縄に台風が上陸したりすると、ノグチゲラの巣穴がある木々が地上近くまで倒れ、ハブやカラスにノグチゲラの卵が食べられてしまいます。

台風でなくても、チェーンソーで木々を切って倒してしまったら、ノグチゲラの巣はどうなってしまうでしょう。

(前回ご紹介したヤンバルクイナの本もそうでしたが、ノグチゲラのこの本でも同様に「基地」という言葉は一言も出てきませんが、私は当然基地建設が及ぼす影響を念頭において読みました)

本の前表紙のスリーブには、ノグチゲラが自分の子供達にあげるためにつついたたくさんの穴が、倒れた木々の面々にあいた写真が。

やんばるの森の木々は、人間だけでなくノグチゲラのものでもあるはず。

私のあの方と、この木のこの枝の上でまた会おうねと約束をしたのに、目印がなくなってしまったら、あの方とどうやってまた会えるの?・・・と考えてみた。





ノグチゲラの親子  沖縄  やんばるの森にすむキツツキのおはなし  /  小学館





美しい翼と羽








こんなふうに飛ぶ




上の写真はお父さん、下の写真はお母さん。オスは頭の上が赤いそう。・・・ということは、巣の中にいる子は男の子だ。




こども



お母さん




お父さん







小学生?くらいのこども




まん丸の目




そろそろ巣穴を離れる頃のこども。立志式(14歳)頃か?





私も子供達にエサを与えるために、せっせと木をつついているようなものだ。