きょうだい児の重責
障害児に関わる用語で「きょうだい児」というものがあります。
障害児の兄弟姉妹で、通常発達をしている子達のことを差します。
私の子は2人いて、長男が重度の知的障害があり、二男が通常発達をしています。
うちの場合、二男がその「きょうだい児」です。
もうあまり説明しなくてもわかりますよね?
二男は重責を背負っているのです。
だって、やはりちょっと考えたら、親が亡き後、障害のある長男を支えていくのは、きょうだい児である二男ではないですか。
もうこれがかわいそうでかわいそうで、私は二男が生まれた時から現在に至るまで、二男に長男の世話をさせるようなことはさせてこなかったし、もちろん口にも出してきませんでした。
でも、そうしていても、やはり二男も毎日生活をしていれば自分からそう思うのでしょうね。自分も兄弟に対して何もしないわけにはいかないだろうと。
たまに長男と私が家にいて、自分が外出する時とかに「ママは〇〇ちゃんのことちゃんと見ていてね!じゃあ行ってくるから」と言って、ランドセルを背負った身長130cmくらいの男の子が私に指示を出すわけですよ。
自分がこの家の長であるような意識を持っているようなことを言って・・・
そこは喜ぶべきとろこじゃないんですかって?
いや、悲しいですよ。本来ならば、何もなければ、そんな重荷を背負わずに済んだわけでしょう?
そして許せないのがですね、元ダンナが離婚をする時の発言として「〇〇(長男)のことは、二男が世話をするから(だから、離婚しても問題はない)」というようなことを言っていたんです。
どれだけ私が激怒したか、わかってくれますか?
二男に対して重責だ、重責だと私が考えていることに対して、その重責を重責なんかではない、と実の親が言っていたんですから。
ただでさえきょうだい児の重責があるのに、その上にひとり親という苦労までわざわざ上乗せしたのだから!
お前のことは許さない。ああ、一生。
二男の立場になってみろというのだ!
どうやったら、お前のことを許せるのかって?
それは私達が考えるべきことなのか?
お前がどうやったら私達に許してもらえるのかを考えるべきだろう?
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