母の教え

2つ前の私のブログの投稿で、宮本輝の眉墨というお話で、死期の近いお母さんが眉墨を塗るのは、就寝中にもし死ぬようなことがあった際のことを考えてのことだと思うというふうに書きました。

それでふと思い出したのですが、私の実の母がよく昔に言っていた言葉を思い出したのです。

それは「いつ救急車で運ばれるかもしれないから、下着は清潔にしておきなさい」というものだったのです。

これ、言われたの1回だけじゃなくて何度か言われているんですが、当時は素直に「ああ、そういうこともあるかもなー」と受け取っていたのですが、考えてみたらそうそう救急車で運ばれることもないわけで。実際、40代後半の現在まで、一度も救急車で運ばれたことはないし、母自身も70を過ぎても救急車で運ばれたことないんです。

で、思ったんですが、これって男性といい雰囲気になった時に、下着が汚れていたりしたら大変!ということを、救急車に乗って意識が朦朧としている時にパンツを見られたら困るでしょう?という話にすりかえて私に教えを説いていたんじゃないかと思うんですよね(笑)

1回や2回じゃなかったんですよ、この話は。

「下着はいつもきれいにしておきなさい」というので「なんで?」と訊くと「いつ救急車で運ばれるかわからないでしょう?」と言うのです。

自分の経験で、何かあったのかな(笑)

その娘も40代になり、夫とも離婚をし、もう救急車の話はしなくてもいいと思っている母。

でも、娘のほうはまだ注意しているよ!いつ救急車で運ばれるかわからないって(笑)




this must be the place

sisidothecatのブログ