戦後思想の大系
・・・として本を探していたわけではなかったのですが、思いがけなく良書に巡り合えました。
もともとは「獄中十八年」という本を探していていたのですが、その本を探している間に見つけたシリーズ。
「戦後日本思想大系 1巻~16巻」だ。
「獄中十八年」は、日本共産党の徳田球一氏らが、治安維持法によって十八年の投獄を強いられた時の記録だ。
最近になってこのことを知ったのですが、こんなことがあったとは今まで知りませんでした。
日本人はネルソン・マンデラは知っていても、徳田球一のことは知らないという人が多いのではないか? 遅ればせながら、知ることが出来て本当に良かったと思う。
このシリーズの第1巻と第6巻をアマゾンのマーケットプレイスにて購入しました。
第1巻を選んだ理由は、シリーズの第1巻目だから。
第6巻を選んだ理由は、「獄中十八年(抄)」(抄=抜粋)が載っていたから。
このシリーズは、解説が一番先に書かれている形式なのですが、第1巻目の、解説が始まって3ページ目にはもう獄中から出てきた徳田球一らの写真が掲載されている。
このことからもわかるように、戦中・戦後の日本思想史に、多大な影響があったのであろう。
戦争に反対したからといって、十八年も投獄をされていた無実の人物の物語を、いきなり読むことが出来ず、抜粋から読んでみようと思ったのだった。
それともう一つの理由は、その時代の雰囲気を、全体的にとらえたかったからだ。
↓ 戦後日本思想大系のwiki
戦後日本思想大系 6 / 革命の思想 5p
府中刑務所を出る獄中18年の徳田球一、志賀義雄たち 1945年10月10日
筑摩書房(絶版)
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