はなのすきなうし
うしのフェルジナンドは、お花のにおいを嗅ぐのが好きで、木の下に座っていつもお花のにおいを嗅いでいました。
フェルジナンドのお母さんは、そんな様子を見て心配をしていたのですが、フェルジナンドの好きなようにさせてあげていました。
ある時、フェルジナンドは闘牛場に連れていかれてしまします。
そこでもフェルジナンドは闘牛場の真ん中で座り込んでしまい、お花を嗅ぎ始めてしまい、闘牛場に連れていった人は怒ってフェルジナンドを元の場所に戻します。
そして、フェルジナンドはやはりいつものように木の下に座り、お花を嗅いでいるのでした。「フェルジナンドはとてもしあわせでした」
・・・というお話です。
これはこどもの本というより、大人が読む本かもしれません。
重度知的障害の長男の療育(発達を促す指導などのこと)に連れて行った時期に、待合室にちょうどこの本が置いてあり、読んで泣いてしまいました。
この子にはこの子なりの幸せがあるんだ、私はそれを支えていけばいいんだ。他の子と比較するより、この子の好きな事に付き合っていこう、と思いました。
アマゾンのレビューによると、ガンジーの愛読書でもあったとのことです。
はなのすきなうし / 岩波の子どもの本(岩波書店)
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