初期衝動を持ち続ける

「道徳」が教科として学校で教えられることになります。

その中で、お話の中に「パン屋さん」が出てくる部分を「和菓子屋さん」に変更をすることで、愛国心を持つようになるのではという意図があることに対して、疑問が出ていますね。

この話を聞いた時に、思い浮かんだのが、ケーキ職人の辻口博啓(ひろのぶ)さんのこと。

辻口さんは、和菓子店に生まれ、小学生の時に初めて食べたショートケーキに衝撃を受け、ケーキ職人になることを志し、世界に羽ばたくケーキ職人となったのでした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E5%8F%A3%E5%8D%9A%E5%95%93

「好奇心を持って」「それに熱中して」「それをやり続ける」

この3つがあれば、誰でも、どんな人でも成功出来るのです、と書かれていたのが、平成26年・27年版の文部科学省の「わたしたちの道徳」でした。

https://sisidothecat.amebaownd.com/posts/364220?categoryIds=74969

(↑ この中の人類学者の尾本恵一さんの言葉で素晴らしいのは、学校で教わることが全てではなく、それに疑問を持って自分で考えなさいと諭しているところです。道徳心とは人から教え込まれるものではなく、自発的に考えるものだ、と言っているのです)

和食にはなりますが、「分とく山」の野崎光洋さんも、子供の頃、自分の母の作ったガチガチの卵焼きではなく友人の母の作ったふんわりしただし巻きの卵焼きを初めて食べて、こんんなにおいしい卵焼きがあるのか!と思って料理人になりましたね。

「なんか違う!」「自分にとって新鮮!」っていうものって、多様性の中から生まれるものなのですよね。

だから、画一した考え方を持たせようとする教育の方向性は、多様性とは正反対の方向性で、間違っていると思います。





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